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補助金情報読了目安: 10分執筆:藤村 慎也(代表)

補助金の実績報告でつまずかないために、制作会社と先に決めておくこと

補助金の実績報告でつまずかないために、制作会社と先に決めておくこと

補助金の交付決定の通知を受け取ってホームページ制作を進め、公開まで終えてひと安心したのに、いざ補助金実績報告の書類をまとめようとしたら証ひょうが足りず慌てた、という声を耳にすることがあります。実績報告は、見積書・契約書・請求書といった取引の証拠書類(証ひょう)を取りまとめて提出する手続きで、必要な項目が記載されていないと差し戻しの連絡を受けることもあります。

この記事では、小規模事業者持続化補助金を具体例に、実績報告でつまずきやすいポイントと、ホームページ制作会社と契約する前に決めておきたいことを、制作会社として実際に書類を発行する立場からまとめます。必要書類や期限は補助金の種類・公募回によって異なるため、ご自身が申請する補助金の公式な手引きと必ず照らし合わせてください。

この記事の要点

  • 実績報告でつまずく原因の多くは、見積書・契約書・請求書など「証ひょう」に必要な日付・金額の記載が揃っていないことです。
  • 交付決定前に契約・発注をしてしまうと、その分の経費が補助対象外になる可能性があります。
  • 制作会社と契約する前に、見積書の発行タイミング・契約日・成果物の証跡の残し方を確認しておくと、実績報告の準備がスムーズになります。

補助金実績報告でつまずく3つのパターン

私たちCROSS PEAKSがホームページ制作のご依頼を受ける中で、実績報告の準備につながる相談として多いのは、次の3つのパターンです。

証ひょう(見積書・契約書・請求書など)の記載が足りない

発注書や請求書など、取引の証拠書類のことを「証ひょう(証憑)」と呼びます。実績報告では、証ひょうから「実際の支出金額(消費税込額)」「発注・申込・契約日」「支払日」「支払先」を転記する必要があるため、これらの項目が見積書・契約書・請求書に明記されていないと、あとから書類を発行し直してもらう手間が発生します。

交付決定前に契約・発注してしまっている

多くの補助金では、交付決定の通知を受ける前に契約・発注・支払いを行った経費は補助対象外になります。採択発表の後に交付申請を行い、交付決定を受けてから正式に契約するのが原則です。申請から交付決定までのスケジュールは補助金申請〜ホームページ公開までの流れと依頼先選びの注意点で詳しく解説しています。

成果物の証跡を残していない

ホームページは公開後に内容を更新できてしまうため、実績報告の時点で「申請した内容どおりに成果物ができている」ことを示す証跡が必要です。公開直後のページのスクリーンショットなど、見た目を記録した資料を制作会社から受け取っておくと安心です。

見積書・納品書・請求書の日付部分にペンで印をつけながら確認する手元

実績報告で求められる書類の実態

小規模事業者持続化補助金の事務局が公開している情報では、実績報告書の支出内訳書に証ひょうから転記すべき項目として「実際の支出金額(消費税込額)」「発注・申込・契約日」「支払日」「支払先」の4つが挙げられています。つまり、見積書・契約書・請求書のいずれかにこれらの情報が記載されていないと、支出内訳書の作成自体が止まってしまいます。

また、発注総額が税込100万円を超える取引では2者以上の見積もり(相見積もり)が必要とされており、中古品を購入する場合は金額にかかわらず2者以上の見積もりが必要になります。ホームページ制作費用がこの基準に近い金額になる場合は、契約前に相見積もりが必要かどうかを確認しておくとよいでしょう。基準は公募回によって見直されることがあるため、申請する回の公式な手引きで必ず確認してください。

補助金の多くは、制作費用を一旦自社で立て替え、実績報告後に補助金が交付される「後払い(精算払い)」の仕組みです。資金繰りへの影響については持続化補助金ホームページ制作はどこまで賄える?対象経費・補助額・申請の注意点でも触れています。

契約前に制作会社と決めておきたい4つのこと

実績報告でつまずかないためには、制作会社と契約する前に、次の4点を決めておくことをおすすめします。

確認する書類契約前に決めておきたいこと
見積書申請書類用の仮見積もりと、交付決定後の正式な見積もりを分けて発行してもらえるか
契約書・発注書契約日・発注日が交付決定日以降になっているか(交付決定前の契約は対象外経費になりやすい)
納品書・請求書支出金額・支払先など、証ひょうとして転記に使える形式で発行してもらえるか
成果物の証跡公開直後のページのスクリーンショットなど、実績報告用の記録を用意してもらえるか

CROSS PEAKSは、補助金を使った制作案件で、申請書類用の仮見積もりと契約後の本見積もりを分けて発行し、契約書の日付が交付決定日以降になるようご案内することや、納品後に公開ページのスクリーンショットを実績報告用の資料としてお渡しすることに対応可能です。制作会社によって対応できる範囲は異なるため、契約前に同じことを確認してみてください。

ホームページ制作費用だけでなく、予約・問い合わせ管理機能などのITツールと一体になった制作が対象になる補助金もあります。対象範囲の誤解しやすいポイントはIT導入補助金(現・デジタル化・AI導入補助金)はホームページ制作に使える?誤解されやすいポイントで解説しています。

制作会社の担当者と店舗経営者がノートパソコンの見積書を並んで確認している打ち合わせの様子

実績報告の期限にも気をつける

小規模事業者持続化補助金の事務局が公開している実績報告のご案内では、「補助事業が完了したときは、その日から起算して30日を経過した日、または最終提出期限のいずれか早い日までに」実績報告書を提出する必要があると案内されています。ホームページの公開が完了日にあたるため、公開後すぐに書類をまとめ始められるよう、契約の段階から必要な証ひょうをそろえる準備をしておくと安心です。期限内に提出できないと、交付決定の取り消しにつながる可能性もあるため注意してください。

まとめ:この記事のポイント

  • 実績報告でつまずく原因の多くは、見積書・契約書・請求書など証ひょうに必要な日付・金額の記載が揃っていないことです。
  • 契約・発注は交付決定後に行う必要があり、交付決定前の契約は補助対象外になる可能性があります。
  • 見積書の発行タイミング・契約日・成果物の証跡の残し方を、契約前に制作会社と決めておくことが実績報告をスムーズに進める近道です。

補助金を使ったホームページ制作は、採択後の手続きが完了して初めて補助金を受け取れます。制作会社選びの段階から実績報告を見据えておくことで、公開後に書類で慌てる事態を避けられます。

よくある質問

実績報告で一番つまずきやすいのはどこですか?

A. 見積書・契約書・請求書など証ひょうに記載すべき「発注・申込・契約日」「支払日」「支払先」「支出金額」が揃っていないケースです。契約日が交付決定前になっていたために対象外と判断されることもあります。

相見積もりはいつ必要ですか?

A. 小規模事業者持続化補助金では、発注総額が税込100万円を超える取引は2者以上の見積もりが必要です。中古品を購入する場合は金額にかかわらず2者以上の見積もりが必要になります。基準は公募回や補助金の種類によって異なる場合があるため、申請する回の公式な手引きで確認してください。

実績報告はいつまでに行う必要がありますか?

A. 小規模事業者持続化補助金の場合、補助事業が完了した日から30日を経過した日、または事務局が定める最終提出期限のいずれか早い日までに提出する必要があります。期限は公募回によって異なるため、交付決定時に案内される期限を必ず確認してください。

制作会社に依頼する前に何を確認しておくべきですか?

A. 見積書・契約書(発注書)・納品書・請求書の発行タイミングと、契約日が交付決定後になっているかどうか、さらに公開後の成果物をスクリーンショットなどで残してもらえるかどうかを事前に確認しておくと、実績報告の準備がスムーズになります。


補助金を使ったホームページ制作のご相談も承ります

CROSS PEAKSでは、大阪エリアを中心に補助金を活用したホームページ制作をご支援しています。申請書類用の仮見積もりのご相談から、実績報告に必要な書類のご案内まで対応可能です。まずはお気軽にご相談ください。

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