「ホームページ制作準備初めてで、依頼する前に何を用意しておけばいいのか分からない」という声を、開業したばかりの個人事業主の方や、これから自社サイトを持とうとしている経営者の方からよくお聞きします。ホームページ制作でスムーズに進むかどうかは、制作会社を選ぶ前の準備の段階で大きく変わってきます。目的や掲載したい情報を整理しないまま依頼すると、打ち合わせのたびに方針が変わり、想定より時間がかかってしまうことも少なくありません。本記事では、業者の比較検討ではなく、依頼主側が発注前に整えておきたい準備リストを、具体的な項目に分けて解説します。
この記事の要点
- ホームページ制作は、依頼前の準備の質によって打ち合わせの手戻りや制作期間が大きく変わります。
- 目的の整理と掲載したい情報の洗い出しがあいまいだと、要件定義の段階で仕様変更が発生しやすくなります。
- まずは目的の整理と情報の洗い出しから始め、素材・予算感・希望納期の順に準備を進めましょう。
ホームページ制作の「準備」とは何を指すのか
ホームページ制作における準備とは、依頼主側が発注前に整理しておくべき、目的・掲載したい情報・素材・予算感・希望納期といった情報のことです。どの制作会社に依頼する場合でも共通して必要になるものであり、制作会社を比較検討する「業者選び」とは別の話になります。
業者選びより先に済ませておきたいこと
制作会社を探し始める前に、まず自社の中で「何のために」「何を伝えたいサイトにするか」を固めておくことをおすすめします。方向性が定まっていない状態で複数の制作会社に相談すると、会社ごとに異なる提案を比較しづらくなり、かえって判断に時間がかかることもあります。
初めてホームページを持つ方こそ準備が重要
個人事業主・フリーランスの方が初めてホームページを持つ場合、名刺代わりのシンプルなサイトであっても、目的を整理しておくことで掲載内容がぶれにくくなります。ホームページを持つことで得られるメリットについては、個人事業主・フリーランスがホームページを持つメリットを解説した記事もあわせてご覧ください。
ホームページ制作準備初めてでも迷わない8つのチェック項目
依頼前に準備しておきたい項目は、大きく分けて8つあります。すべてを完璧に整える必要はありませんが、以下のチェックリストを参考に、できる範囲で整理しておきましょう。なお、サイトの目的や掲載する情報を整理するという考え方は、Googleが公開している検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドでも触れられています。詳しくはGoogle検索セントラルのSEOスターターガイドもあわせてご参照ください。
| 項目 | 準備すること | 未準備だと起きること |
|---|---|---|
| ①目的の整理 | 何のためにサイトを作るか(集客・採用・信頼構築など)を明確にする | 制作会社への説明があいまいになり、要件定義に時間がかかる |
| ②掲載したい情報の洗い出し | 会社概要・サービス内容・実績・代表挨拶など載せたい項目をリスト化する | 制作途中で掲載項目が増え、ページ構成の手戻りが発生する |
| ③写真・ロゴなどの素材 | 使用したい写真データやロゴファイルを手元に集めておく | 撮影・素材探しの時間が制作期間に上乗せされる |
| ④掲載文章の下書き | 会社概要や代表挨拶など、伝えたい内容を箇条書きで用意する | 文章作成を制作会社に任せきりになり、意図とのズレが生じやすい |
| ⑤予算感 | 出せる金額の上限・下限をおおまかに決めておく | 提案内容と予算が合わず、再提案でやり取りが増える |
| ⑥希望の公開時期 | いつまでに公開したいかを決めておく | 逆算したスケジュールが立てられず、無理な進行になりやすい |
| ⑦参考にしたいサイト | イメージに近い他社サイトを2〜3件集めておく | デザインの方向性がすり合わず、確認・修正が繰り返される |
| ⑧社内の決裁フロー | 誰が最終確認・承認をするかを決めておく | 確認待ちで工程が止まり、全体の期間が延びる |
特に見落としやすいのは「掲載したい情報の洗い出し」
8項目の中でも、特に見落とされやすいのが「掲載したい情報の洗い出し」です。弊社が手掛けた柴・ブレインパートナーズ様(経営コンサルティング業、大阪市中央区)の新規サイト制作では、名刺交換や紹介であらためて確認しに来る相手に何をどの順番で見せるか、無形の支援サービスをどう言語化するかが当初の課題でした。判断に必要な情報を1ページに収め、代表紹介と経営理念を要約せずに載せることで、人物と考え方まで確認したうえで問い合わせに進める構成を実現しています。伝えたい情報の優先順位を発注前に整理しておくことは、業種を問わず重要なポイントです。
素材(写真・文章)が手元にない場合はどうすればいいか
素材が何もない状態でも、依頼を諦める必要はありません。ただし「何が足りないか」を事前に把握しておくことで、制作会社側からの提案も的確になります。
写真がない場合の選択肢
自社で撮影した写真が用意できない場合は、制作会社に撮影を依頼できるかを確認したり、目的に合ったフリー素材・有料素材を活用したりする方法があります。どの写真を使うにしても、実際の店舗やサービスの雰囲気が伝わるカットが1〜2枚あるだけで、サイト全体の印象は大きく変わります。

文章が思いつかない場合の進め方
会社概要や代表挨拶などの文章は、いきなり完成した原稿を用意する必要はありません。伝えたいポイントを箇条書きで書き出しておくだけでも、制作会社とのヒアリングで内容を整理しやすくなります。
予算感・希望納期はどう伝えればいいか
予算感や希望納期は、正確な金額・日付まで決め切っていなくても構いません。おおまかなレンジを伝えるだけで、制作会社は提案の幅を絞り込みやすくなります。
予算感の伝え方
「〇〇万円ちょうど」と決め切る必要はなく、出せる金額の上限と下限をレンジで伝えるだけで十分です。初期費用の一部に補助金の活用を検討している場合は、小規模事業者持続化補助金でホームページ制作費用はどこまで賄えるかを解説した記事もあわせてご確認ください。

希望納期の伝え方
「いつまでに公開したいか」を先に伝えておくと、制作会社側も逆算したスケジュールを提示しやすくなります。依頼から公開までの一般的な流れと期間の目安は、ホームページ制作の流れと完成までの期間目安を解説した記事で詳しく紹介しています。
準備が整わないまま依頼するとどうなるか
準備が整わないまま見切り発車で依頼すると、公開後に「思っていたサイトと違う」という状態に陥りやすくなります。
目的や掲載したい情報を整理せずに「とりあえず作ってしまう」と、公開後に情報の追加・修正が繰り返し発生し、かえって手間が増えることがあります。こうした「とりあえず作った」ホームページが引き起こす機会損失については、「とりあえず作った」ホームページが機会損失を生む理由を解説した記事で詳しく紹介していますので、あわせてご確認ください。
まとめ:この記事のポイント
- 準備の質が、制作期間や打ち合わせの手戻りを左右します
- 目的・掲載情報・素材・予算感・希望納期など8項目を発注前に整理しましょう
- 特に「掲載したい情報の洗い出し」は見落とされやすいので注意が必要です
初めてのホームページ制作は不安なことも多いですが、依頼前にできる準備を1つずつ整理しておくことで、制作会社とのやり取りがぐっとスムーズになります。まずは目的の整理から始めてみてください。
よくある質問
ホームページ制作の準備は、いつから始めればいいですか?
A. 制作会社に問い合わせる前、できれば1〜2週間ほど余裕を持って始めることをおすすめします。目的の整理や掲載したい情報の洗い出しには一定の時間がかかるためです。
素材(写真・文章)が全く用意できていない場合、依頼を諦めるべきですか?
A. 諦める必要はありません。素材が不足している旨を制作会社に事前に伝えておけば、撮影の相談や文章作成のヒアリングなど、状況に応じた提案を受けられることが一般的です。
予算は具体的な金額まで決めておく必要がありますか?
A. 金額を1円単位まで決める必要はありません。上限と下限のおおまかなレンジを伝えるだけでも、制作会社は提案内容を絞り込みやすくなります。
準備リストの中で、特に重要な項目はどれですか?
A. 目的の整理と、掲載したい情報の洗い出しの2つです。この2つがあいまいなまま進めると、後の工程で仕様変更が発生しやすくなります。
社内に複数の決裁者がいる場合、何を準備しておくべきですか?
A. 最終的にサイトの内容を確認・承認する担当者を先に決めておくことをおすすめします。確認者が定まっていないと、工程ごとの承認待ちで全体のスケジュールが延びやすくなります。
ホームページ制作のご相談は私たちCROSS PEAKSへ
「自社の場合、何をどこまで準備しておけばいいのか知りたい」という方は、私たちCROSS PEAKSにご相談ください。大阪エリアでのホームページ制作支援の経験をもとに、目的や状況に合わせた準備の進め方をご提案いたします。サービス内容の詳細はホームページ制作サービスのページでご紹介していますので、あわせてご覧ください。

